茅ヶ崎市「理想の働き方・子育てライフをフューチャーセッションで学ぶ!」

今日の研修は、私の中で二つのハードルがあるんです。

冒頭で告白するところからスタートしました。

茅ヶ崎市役所で職員研修を実施しました。「働き方と子育て」をテーマに、子育て世代の男性職員30名弱が受講者です。

茅ヶ崎市とはご縁がありました。三年前、茅ヶ崎市男女共同参画センター・いこりあの主催事業「パパぢからパワーUPセミナー」を担当しました。毎回満員御礼の人気講座でした。
(→ブログレポート「茅ヶ崎でラストのパパ講座〜イクメンの二極化に対応すべし」

その後もオファーをいただいたのですが、私が「イクメン講師引退宣言」をして、一般のパパたち対象の子育て講座は、若いパパ友に講師出番を譲ったのでした。

年明けに茅ヶ崎市役所職員課から依頼メールが届いたとき、出番を譲るべきか?と一瞬思いました。

メールで担当者とやりとりすると、男性職員の育児休業取得率の向上を目的に研修を企画した際に、いこりあに相談したら私の名前が講師の推薦であがったとのこと。有り難いことだと思いました。喜んでお引き受けすることにしました。

先月、事前打ち合わせで市役所の新庁舎を訪ねました。担当の若手職員から要望と状況をお聞きしました。対象者の決め方や呼びかけ方など、一通りアドバイスしました。

「研修で学んだことを実践につなげてほしい」と担当者が力説していました。

「話しを聞くだけの研修では行動につながりにくいですからね。もし可能なら、フューチャーセッション的な体験型の研修にできたら実践につながりやすいです」と答えました。

すると、担当者がフューチャーセッションに参加したことがあるとのこと。お隣の寒川町と合同でフューチャーセッションを開催しているそうで、ポジティブな印象をもっていました。

ならば、フューチャーセッションでやりましょう。

タイトルが決まりました。

理想の働き方・子育てライフをフューチャーセッションで学ぶ!

13時半から16時の二時間半をもらいました。年度末の忙しい時期に、特定の対象となる職員を数多く集めてくださった事務局に感謝です。

前半の一時間半は参加型セミナーで「パパの極意」を伝授しました。

引退宣言したとはいえ、パパ講座の腕は錆びておらず、手慣れたものです。

後半で、フューチャーセッションのワークを行いました。クイックプロトタイピングの手法を活用し、寸劇をしました。(→参照OUR FUTURES「クイックプロトタイピング」

前半の参加型セミナーはそれなりに盛り上がっていましたが、互いに遠慮している風にも見えました。後半のフューチャーセッションが上手くいくか、心配になりました。

そうなんです。今回の研修は不安要素が二つあり、もしかしたら盛り上がらないかもしれないと懸念していまいた。

不安要素の一つは、庁内研修であること。

自治体研修のなかでも、庁内で勤務する職員のみが受講者となる研修で下手なグループワークをすると、盛り下がるのが常です。

自治体職員は真面目な性格の方が多く、羽目をはずした発言で場を盛り上げてくれる人は滅多にいません。(全くいないわけではないです)

グループで話し合って模造紙にまとめて発表。なんてことをすると、話し合い中はそれなりに良いことを言っているのに、発表になると型通りの話ししかしてくれません。

庁内の職員は普段からよく話しており、仲がよいです。関係がすでに出来ているところにアイスブレイクを入れると、互いに照れ臭い気持ちにさせるだけ。アイスブレイクで、かえって研修への抵抗感が増す結果に陥ります。

ちょっと深い対話をしてもらおうと仕掛けても、「ここで話したことが他に漏れるんじゃないか」と警戒する人が一定数おり、そうした人が入ったグループは対話が深まりません。

庁内研修で参加型セミナーをするのは、結構ハードルが高いのです。だからこそ、講師の腕の見せ所ではあります。

「うちの職員研修でこんなに盛り上がったのは初めてです」と感想をいただき、リピートの講師依頼がくることがよくあります。

もう一つの懸念は、男性ばかりだったこと。

企業の管理職研修など、男性ばかり揃った場は反応が薄い傾向があります。

講師が話したことが心に響いていたり、胸に刺さったとしても表情に出ない人がいます。

研修中は笑顔がなくて、まゆげをピクリと動かしただけの人が、アンケートに「今日は非常に面白かった!」と書いたりするので、ギャップに驚きます。


アラン・ピーズ, バーバラ・ピーズ『話を聞かない男、地図が読めない女』より画像転載

ワークショップをしていて、感度のいい女性が入っているグループは活発な雰囲気がします。一方、男性だけになったグループは表情が乏しくて、ぼそぼそ話している感じで盛り上がりに欠ける印象を与えることがよくあります。

茅ヶ崎市との事前打ち合わせでは、フューチャーセッションでやると決めた後に「女性も入っていただいてよいですよ」と伝えました。内心は、女性職員にも入ってほしい願望がありました。しかし、研修を男性育児の内容で打ち出したこともあり、女性の参加は1名でした。

庁内研修、男性ばかり。研修が盛り下がりやすいハードルが二つあり、今回はもしかしたら滑るかもしれない・・・と心配しつつ、私は本番を迎えたわけです。

しかし、後半の寸劇ワークショップの時間に移ると、皆さんのスイッチが即点灯。前半のセミナー以上に盛り上がりました。

茅ヶ崎市の職員は、演技派が揃っていました。

男性の方が思い切りがいいのかもしれないと感想をもちました。・・本当は男も女も関係ないのですが。

茅ヶ崎市職員のみなさん、軽々とハードルを越えて行きました。

家庭や職場での実践につながる手応えのある研修になり、ホッとしたのでした。