カエル・ジャパン通信にコラムを寄稿しました

内閣府「カエル!ジャパン通信」第187号(令和4年5月10日発行)にコラムを寄稿しました。

カエル!ジャパン通信にコラムを出すのは2回目です。前回と同じ編集者の方がお声かけくださり、再びコラムを書く機会をいただくことができました。
「カエル!ジャパン通信121号に寄稿したコラムが掲載されました。」(2019年2月20日投稿)

「専門家の立ち位置ではなく読者目線で」とリクエストがありました。ちょうど就職転職の電話相談業務を終えたところで、若者の就職相談を受けて感じたことを書いてみたいと提案し、了解を得ました。

ワーク・ライフ・バランスを重視して転職する若者たちと題して書きました。言葉の使い方が粗かった箇所や、説明で因果関係が曖昧だった箇所は全て校正していただけて、整った文章になったかと思います。

以下、掲載されたコラムを転載します。

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■□■ 3.コラム ■□■
ワーク・ライフ・バランスを重視して転職する若者たち
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株式会社ソラーレ代表 東 浩司
ワーク・ライフ・バランスをテーマにした研修講師、国家資格キャリア・コンサルタント。
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厚生労働省が若年者雇用対策の一環で行う電話・メール相談事業に携わりました。現場では、コロナ禍で求人数が激減して就職で困っている方が多く、とりわけ観光や飲食業で解雇されて仕事を探している方が目立ちました。

◆残業や転勤のある会社は嫌われる
転職相談を受ける中で、20代の方々からワーク・ライフ・バランスを問題にして退職を考えている話を度々聞きました。例えば「長時間労働で体調を崩したので、残業がない事務職に転職したい」「転勤のある会社を辞めて地元で働きたい」「経営陣がテレワークに否定的で、在宅勤務ができる仕事に変わりたい」など。今の若い世代には、これまで多くの日本企業で当たり前だった残業や転勤のある働き方が嫌われ、ワーク・ライフ・バランスが重視されている傾向にあると就職相談業務を通じて感じました。

◆「ひと昔前の仕事スタイル」は受け入れられなくなる
私は51歳でバブル経済の景気が良かった社会で育ち、「昨日よりも今日、今日よりも明日がきっと良くなる」といった右肩上がりの発想を持っています。会社の事業計画を立てるときは対前年度比アップの目標を掲げ、それを達成することで仕事のやりがいにつながっていました。ところが、いまの若者は日本経済が低迷する中で育ち経済成長を体感していません。転職相談の業務を通じて、若者たちが就職を希望する会社に対し求めることとして、ワーク・ライフ・バランスのとれた働き方に注目しているということがわかりました。

あと10年経つとバブル世代は60代になって経営の第一線から引退し、ワーク・ライフ・バランスを重視する世代が意思決定層になります。そのとき、日本人の働き方は世代交代が起きると考えられます。昭和、平成時代に若手として働いてきた50代以上が、「残業をすること=仕事熱心」というような、ひと昔前の仕事スタイルで頑張り過ぎると、「あの人たちが変われなかったせいで我が社は時代に取り残された」と言われかねません。10年後を見据えて、次世代の働き方に移行することが会社の生き残り戦略となるでしょう。

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