某県教職員組合「男女共同参画って何?」

土曜の午後、自宅からオンライン配信でセミナーを実施しました。主催者は某県の教職員組合。参加対象は学校の先生方で、50名ほど受講されていました。

テーマは男女共同参画で、タイトルは「男女共同参画って何? 」。

学習会の狙いは「教職員と子供たちが性別に関わらず活躍するために必要なことを考える」。内容は、男女共同参画、男性育休、女性活躍、アンコンシャス・バイアスを盛り込みました。

私自身、父親の育児支援団体で理事を10年務め、町田市・逗子市・藤沢市で男女共同参画委員を務めた経験があり、男女共同参画に関する専門知識があると自負しています。男女共同参画の講演会を何度か行ったことがあります。


「男女共同参画って何?」という直球勝負のタイトルは、私から提案したものです。しかし考えてみたら、男女共同参画をそもそも論から教えたことはなかった、と後になって気がつきました。

さらに、「学校の先生方に教える」という学習会でしたので私の中のハードルがあがり、気合を入れて準備することにしました。イチから勉強し直しました。

まずは自宅の書棚にあったジェンダーや男性学の書籍を読み直しました。なかでも参考になったのは、多賀太先生『男子問題の時代? 錯綜するジェンダーと教育のポリティクス』。

教育現場の男女平等がどのようであるかを知りたくなり、専門書を買い求めました。

ほかに、国立女性教育会館(通称:ヌエック)が公開している資料を読み込みました。

小学校では女性の教員が過半数を占めますが、中学・高校となるごとに教員と管理職の女性割合が減っていきます。ほか、教科では国語は女性、理数系は男性と明らかな偏りがありました。

今回の学習会で参加されたのは小学校の先生が大半だったことから、「男女平等を意識したことがない」と感想が多かったです。

子どもたちに男女平等を教える際に押さえたいことを学ぶため、岩波ジュニア新書の本を買い求めました。上野千鶴子先生、田中俊之先生の文章は親しみのこもった文章で読みやすい。

SDGsの教育を受けた学生にとって、「男女共同参画」よりも「ジェンダー平等」の方が馴染みがある、といった話題提供もしました。

講演スライドを完成した後に中公新書の新刊『ジェンダー格差』を見つけ、参考になりました。

このテーマではしばしば、ジェンダーギャップ指数で日本が順位を下げていることがトピックとして取り上げられます。よくよく調べると、日本が遅れているのは「政治」「経済」というオッサンがはこびる世界の話であり、「健康(医療)」と「教育」では日本の男女平等実現はトップクラスです。

私の持ち時間は100分のセミナーでした。途中10分の休憩を入れて、ブレイクアウトルームを3回、計40分使いました。私が講義したのは50分で、盛り沢山の内容をアップテンポで喋りました。セミナーが終わると汗だくで、きっと熱量は伝わったことと思います。

スライドの内容に興味のある方は、下記にアップしましたのでご覧いただければ幸いです。

参考になった書籍のAmazonページも付けておきます。